祝福された堕天使達
「良いじゃないか、一生のうち一度くらい自分の誕生日を忘れても。」

「それ、毎年言ってるよまー君…」

俺のその言葉に麻里からするどいツッコミが返ってきた。

言われて言葉を返せなかった。

確かに去年と同じ事を言って同じ事を言われたなと感じたからだ。

その時は圭吾らはいなかったが…

「呆れて物が言えんな…。」

祐希がボソッと呟いた気がしたが、気にせずに麻里の真正面に座り込む。

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