祝福された堕天使達
その日は日曜日だった。

世間では休みの日であり、俺もまた例外なく仕事は休みだった。

何もすることが無いそんな一日になるだろうと思っていた。

正午を少し過ぎた頃、アパートのチャイムが鳴った。

俺達の家のチャイムは鳴る事は少ない。

どうせ新聞の勧誘か何かだろうと相手をするつもりは無かったが、麻里が玄関のドアを開けた音を確認し、そして異変に気付いた。

「石塚さん…」

俺は聞き逃さなかった。

意外な来客に俺も流石に立ち上がった。

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