祝福された堕天使達
「あ、あの、間違っていたらごめんなさい。圭吾君からお二人がご結婚なさると聞いた物で…」

「あ、いや、間違ってないよ石塚。婚約も済ませてあるから間違いないよ。何で知ってるのか驚いただけで…」

「そっか、良かった。」

そう言って胸を撫で下ろす石塚。

「石塚さん。とりあえず中に入らない?外は寒いでしょ。」

「いえ、お気遣い無く。私はこの家には立ち寄っただけなので…」

「立ち寄った?どこかに行く途中だったのか?」

俺がそう聞くと、石塚はコクと頷き、彼女の足の後ろ側から桶とそこに入っている花束がを手に取った。

「お墓参り?」

「はい、今日は由衣ちゃんの七回目の命日なので。」

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