祝福された堕天使達
「…。」

俺達二人は雪の降る中礼拝していた。

俺は礼拝しながらあいつの事を回想し、長い事時間をかけていた気がする。

でもそれ以上に麻里はまだ手のひらを合わせ拝んでいた。

その後ろ姿は儚くて、声をかける事が出来なかった。

麻里はまた謝り続けているのだろう。


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