祝福された堕天使達
「心配したんだからな…」

静かにそう呟くと、麻里は一瞬驚くがすぐにまた「ごめんね…」と謝り、背中に手を回した。

「とりあえず、家に戻ろう。」

「うん…」

そう頷いたが、しばらく俺から離れる事が無かった。

麻里は、泣いていた。
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