祝福された堕天使達
いつもと同じ休日、なのにそこには少しだけ違和感があった。

いや、いつもと同じだから違和感がある。

何だか気の抜ける様な違和感。

「どうしたの?」

麻理は炊飯器に磨いだ米を入れ、俺の方に顔を向けた。

「なにが?」

「ぼーっとしてるから。」

麻里は俺が考え事をしているとよく声を掛けてくる。

考え事をしてる事もよく見抜く。

今回も見抜かれているようだ。

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