祝福された堕天使達
そう言って俺はまた麻里の背中に腕を回した。

雰囲気のような物があった。

そんな言い訳が通用するなら、今欲しい物を奪いたい。

俺は人目をはばからず麻里の顔を近づけ、その唇を…

何だか回りが慌ただしい。

門の近くにいたスタッフが何かをしていたのに俺達は気がつかなかった。

「新郎新婦の入場です。」

「え?」

「あ…」

それは無慈悲にも開門されてしまった。

眩しいスポットライトが焚かれ、一同に視線を集めた。

今にもキスをしますよと言わんばかりの格好で…

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