祝福された堕天使達
間が悪かったのか、拍手が少し小さくなってしまった。

しかし、茶化す奴もいた。

「よっ、ご両人ぃーん!」

そう声を張りたてたのは言うまでもない。圭吾だ。

「まったく、見せつけやがってー!」

続けとばかりに祐希が茶化しに入り、場は爆笑に包まれ、また惜しみ無い拍手が披露宴を包んだ。

とてつもなく恥ずかしかった。

麻里に至ってはファンデーションの色乗りすら薄く感じてしまう位に顔を真っ赤にさせた。

< 94 / 100 >

この作品をシェア

pagetop