愛しい人へ


だから何?としか言いようがない。


「失礼しましたあ」


やっと解放された瞬間だった。


まじで疲れた。


奴は一組に。


私は二組に。



それぞれの教室へと戻っていく。




「いいなあ!また一緒だったんだあ」



教室に帰ってくるなり舞からの唐突な質問。



「どこがいいのか一ミリもわからない。」



これが本音。



だって男子は全員同じに見える。


確かに真面目系だなー。


とか、



かっこいい系だな。




とかはいくら何でも判断できるけど。



「ごめん!舞今日の放課後反省文書く事になったぁ」


舞に言うと



「ん?いつもの事じゃん。」


ぬぉー!!


いくらなんでもヒドイ (泣)


「ごめんね!今度奢るから!」


両手を顔の前で合わせる。

「はいはい。それはいつになる事か・・・」



わざと横目で見てくる。


「ぜっ絶対奢るもん!」



そう言うと舞は分かった分かったと繰返し言った。



放課後メンドクサイな。



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