愛しい人へ
放課後
それからシーンとした空気になってしまった。
これこそ元祖KY?
シーンとして重苦しい空気の中先に沈黙を破ったのは岡山の方だった。
「なぁ。」
いきなり呼ばれて少し声が裏返る。
「なっ何?」
「もしこの反省文俺が先に書き終わったらお試しで彼氏にして!」
笑いながらいつものテンションに戻ってる岡山。
はぁ?舐めてる訳?
岡山の手元の反省文用紙を見れば白紙。
・・・楽勝。
勝ち誇った笑みがついついこぼれる。
暇潰しに丁度いい。
「いいよ。その代わり私が勝ったら、奢ってよね!」
岡山は「上等!」とだけ言い、書き始めた。
私も負けるわけにはいかない!
作文用紙4枚弱に真剣に言葉を埋めていく。
カチカチ
時計の針だけが静かに時を刻んでいた。。。