愛しい人へ
あと三行。
ついつい何を奢ってもらうかを考える。
あと一行!!
「よっしゃ!終わった!ダル!」
はっ?
残り四文字の空欄を残している私の腕が止まる。
見てみるとギッチリと書いてある反省の言葉。
負けた?
「おー!そんな驚くなって!」
勝利の笑いを浮かべる岡山の手がポンっと私の頭を撫でる。
ビクッッ
あんまり触られた事の無い私はビクっと反応してしまう。
「新鮮じゃん。可愛いー!」
嫌みらしく笑う岡山。
ウゼー。
「何する訳?お試し彼氏って。」
机に鉛筆で落書きをしながら岡山に問いかける。