愛しい人へ



「待ってたぜぇー!!」


え?


何で岡山がここに?



「何でここに岡山がいるのよ!」



何で?何で?


「はぁ?お前が逃げる事位予想してたし。」



デコピンをくらった額はヒリヒリしている。



どんだけ先読み上手なのよ。。。



「早くしろよ!」



もう既に先を歩いていた岡山。



岡山ってこんなに身長高かったけ?



「公園よらね?」



日も沈んできている時間。
お互いの顔がよく見えない。



でも公園は嫌。



ーーーあの日から公園が怖くなった。



あれは中3の夏。

受験生でピリピリしているのはクラスも家も同じ事だった。



少し息抜きにやってきた公園。


丁度こんな感じに辺りは薄暗くなっていた。


キーン!


・・・え?


そう思った時には既に手遅れだった。
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