愛しい人へ
出逢い
遅刻
ッピピピッ
何回も繰り返す目覚まし時計のスイッチをきる。
時計の針は既に8時を回っていた。
・・・!!
「お母さんー!」
バタバタと階段を降りていく。
「なんで起こしてくれかったの?」
ハァハァ息を切らせながら母をにらんだ。
「あら。何度も起こしたわよ?」
これだからマイペースな人は・・・
・・・なんて!!
「いってきまーす!」
バタバタと新品なローファーを履く。
かかとをトントンとさせて勢いよく玄関を出た。