愛しい人へ

(by愛)

「お前が大切だから。」

肩を掴んでる力が強くなる。


「ありがと。」


嬉しいよ。。。

そんな言葉だけで私は女の子に生まれてよかった。って思えるんだよ。



「なぁ。今週の土日空いてる?」



デ・・・デートの誘いと受け取っていいの?



「うん!」


「じゃあどっか遊びに行こっか。」


そっぽを向いて照れてる翔の顔は赤かった。


それから、遊園地に行こうって事になった。


早く一週間経たないかな。

前までは想像もしてなかった幸せ。


というより想像しようとしなかったのかも。


「んじゃまた明日。」


家まで送ってくれた。


もう既に薄暗くなっていた。

「一応女だから心配だし。」

心臓が暴走して、素直に言葉が出てこない。


もう家の前。


まだ帰りたくないな。


「んじゃあな。」


玄関まで送ってくれた翔。

その日は幸せすぎて眠るのが大変だった。
< 38 / 81 >

この作品をシェア

pagetop