愛しい人へ


「岡山?」


窓から集会の様子を眺めていた彼は視線を私へと変える。



「春川じゃん!!なんでいんの?」


いやいや。



ここはうちのクラスだから。


「うちは遅刻。岡山は?」


なんでいるのかな。


「俺?寝坊。俺のクラス鍵開いてなくて。ここ後ろのドア開いてたし。」




彼はそう言いながら後ろのドアを指す。



「ふーん。」


その後は他愛もない話をした。



あの芸能人とあの芸能人は付き合ってるとか。


< 5 / 81 >

この作品をシェア

pagetop