愛しい人へ



それから何分かたってお母さんが入ってきた。



「ごめんね。待った?」


両手いっぱいな書類らしきものをかかえて少し息切れをしている。



「大丈夫だよ。話って?」



お母さんを隣に手招きして本題に入る。



「・・・。」


黙ったまま口を開こうとしない。


??


「お母さん?話って?」


もう一度聞いてみる。


やっと開いたお母さんの口から出てきた言葉は。



「お母さん達離婚しようと思うの。」




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