愛しい人へ



え?


離婚?


離婚の言葉が頭の中でぐるぐると回っている。



信じられない。


信じがたい。


信じたくない。



例えどんなに顔を合わせる機会が少なくても。



例えどんなに離れていてても。


私にとっての両親は二人だけで。


働いてご飯を食べさせくれて。



ここまで成長させてくれた。



「な・・・んで?」


聞きたい事はいっぱいあるのに。



上手く言葉が出ないよ。


「実はお母さんに好きな人が出来たの。」


涙ぐんでいるお母さんの顔を直視する事ができない。
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