愛しい人へ
「どうぞ。」
素っ気ない返事は相変わらすだったけど。
どこか寂しい気がした。
ガチャ。
パソコンと向き合って座っているお父さんは私の方へと視線を帰る。
お父さん泣いたのかな。
優しいお父さんの目はピンクになっていて少し腫れていた。
それから色んな話をしているうちに二人の涙は自然に頬を伝っていた。
「すまないな。」
そう言い終わると近くにあったティッシュを取り目をふく。
「お父さん。お母さんといた事で何か1つでも幸せだった?」
最後に一番聞きたかった事。
昨日の寝る前にこれだけは。
そう決めていた。
お父さんはどこか遠くを見る目をしてこう語り始めた。