愛しい人へ
「だからこそ。お父さんはお母さんを失うのが怖かった。最初聞いた時は嘘かと思ったよ。大切にしている分失う時は悲しいものだ。初めて離婚を聞いた時は、【神様】さえも信じられなくなったな。【永遠】なんて本当はないかもしれないな。」
その言葉に重みを感じた。
私と翔にも【終わり】が来てしまうの?
私と翔にも【永遠】は存在しないの?
大切にしている分失う時は怖い。
お父さんの言葉が胸に突き刺さる。
そろそろ日が沈み始めて。
もう帰らなきゃ。。。
「お父さん。もう帰らなきゃ。またね。」
お父さんは「最後にゆっくり考えてくれよ。」
っとだけ言ってくれた。