彼女を溺愛する俺


「あ…奏様」

『あ~八代かっ電話なんてどうした?真夏の様子は?』



「あ…はい!まな…っ……あっ…真夏様のことでご報告があるので…一旦東京にもどります。」

『……わかった。きよつけて帰れ。』


「はい…失礼します。」


パチン―――


は~………!


緊張した!!


危なかった!


『真夏様』なのに…『真夏』って言ってしまったし…


奏様はうお座だから感はいいし……

『分かった。』って言われるまえに少し“間”があったし!!


怖い…なんか会うのが不安になってきた!


やべぇ……さっさと忘れよ!

とにかく『真夏様』の『様』を強調しながら喋るか!


それも変か!

そう考えているとき…

―――間もなく一番線に電車が止まります…………―――


電車が来た。





俺は乗り変えを繰り返し
新幹線にのり東京に向かった。

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