彼女を溺愛する俺
なんで…?なんで…?なんで…?
「っなん…で…ここに……?」
“いるの?”といいたかったのに嗚咽がじゃまして言えない。
「真夏…」
低くてたくましい声は変わらない。大好きな声
あぁ私こんなに欲張りなんだ。
自分からはなれていっても、いつもこの声を求めて………
今こうして私に近づいて
暖かく抱きしめてくれる奏を拒否できない…
私また泣いてる…泣き虫だ…
ダメだとわかっていても奏の背中に手を回してしまう。
「…っそ…う……」
「………」
「奏…」
「真夏……」
奏はそういって抱きしめる力を強くする。
私もギュッと奏をここにいるのを感じながら力を強くする