彼女を溺愛する俺
私はやっとのことで奏の胸を押し離れる
目と目をあわす
「奏は……なんで…ここ…「迎えにきた。」」
わたしの言葉を遮った。
なんて…?迎えに来た?
「何……言って…るの?」
わからなくなった…?
わからない…奏がわからない…
「……真夏?」
目を鋭くさせ睨む。
「何言ってるの?奏…っ……っ奏には雨宮さんが……いるじゃない!」
さっきの一瞬の幸せはただ何かに操られていただけかもしれない…
寂しさに…?それとも会いたくても会えなくてやっと会えた嬉しさに…?
そうなのかもしれない…
思い出したくない過去をほる私って……馬鹿なの?