彼女を溺愛する俺



「あ、はい!奏すわろ?」


「あぁ..」

奏と私は眠っている子供達を抱き抱えすわる。


四人がそろった。

まず始めに口を開いたのは由歌葉さんだった


「それにしてもまさか奏の相手が真夏ちゃんだったとはね~。世間は本当に狭いわね♪」


ニコニコと微笑みながらはなしている。まだ話は続いた

「その子供達、双子ね。一人は奏にそっくり。真夏ちゃんとも似てるわ♪かわいい~///真夏ちゃん!!」


子供に視線を向けてた由歌葉さんが私に視線を向けた
いきなり呼ばれてビックリした

「は、はい!」

「卒業式に来てた時にいた子供達ね。

無事生まれたのね。
真夏ちゃん……ごめんね。私たち家族のせいで真夏ちゃんを苦しめてしまって。


一人の出産なんて………っ、どんだけ寂しくて人一倍苦しいか………」


いきなり深刻になって私はおどけてしまった。

たしかに一人出産は本当に苦しかった

『大丈夫か?』という優しい声もなければ、
温かい手もなかった。


< 193 / 208 >

この作品をシェア

pagetop