素直なキミに
「あのさ…」





「?な…何よ?」





「俺とーその…付き合わない?」





「は?え?へ…ええっ!?」





「ダメか?」





「いやっ…い…しっ仕方ないわね!あたしがスクープされる材料になら、させてあげるわよ?」





「そうか!わかった…それでいいんだ。そばにいられるなら…」


何よ…
そんなに嬉しいの?
こんな嘘を演じてるあたしと付き合うことが?




ほんとのあたしを知ったらコイツも幻滅ね…




まぁ、コイツが悪いんだけど。






な…何よ…


わかってる…


わかってるわよ…


本気で付き合える…

そんな選択肢…


あたしにはない。




だって




人気は落ちるし…
(本気ってバレたら)




付き合うだけ面倒なものよ…




そうやって



あたしは無理やり自分に言い聞かせた。










チクン…















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