絡む指 強引な誘い 背には壁 Ⅰ
『えー!? それを俺が伝えろと?』
「風邪ひいたって言っといてください」
『まあ、しゃーないわなぁ……』
ってそれでもなかなか切れる気配がないので、
「あの、私今裸なのでもう切りますね」
『えっ、裸!?』
『何、裸?』
後ろでまた奴の声がする。
『裸でびしょ濡れ?』
『わははははは(爆笑)』
後ろで数人のじゃれた声が聞こえたがもう用はないだろうと、電話を切ってやった。伝えることは伝えた。
しかし、すぐにまたユーリからかかってくる。
『裸でびしょ濡れなんだって?』
受話器の向こうの声はレイジだ。
「……」
大雨で、と説明するのも嫌になってくる。
『おーい、聞いてる?』
「はい」
『仕方ないな……許す』
何が許すだ……。
「じゃぁもう、切りますね」
単なる酔っ払いだ。酔っ払いはそれほど嫌いではないはずなのに、相手がレイジになると過剰反応してしまうのはどうしてだろう? やっぱり、強引で傲慢だから苦手なのか……。
携帯のボタンを押しながら思い出す。そうだ、あのぐちゃぐちゃの服、どうにかしなきゃ……。
「風邪ひいたって言っといてください」
『まあ、しゃーないわなぁ……』
ってそれでもなかなか切れる気配がないので、
「あの、私今裸なのでもう切りますね」
『えっ、裸!?』
『何、裸?』
後ろでまた奴の声がする。
『裸でびしょ濡れ?』
『わははははは(爆笑)』
後ろで数人のじゃれた声が聞こえたがもう用はないだろうと、電話を切ってやった。伝えることは伝えた。
しかし、すぐにまたユーリからかかってくる。
『裸でびしょ濡れなんだって?』
受話器の向こうの声はレイジだ。
「……」
大雨で、と説明するのも嫌になってくる。
『おーい、聞いてる?』
「はい」
『仕方ないな……許す』
何が許すだ……。
「じゃぁもう、切りますね」
単なる酔っ払いだ。酔っ払いはそれほど嫌いではないはずなのに、相手がレイジになると過剰反応してしまうのはどうしてだろう? やっぱり、強引で傲慢だから苦手なのか……。
携帯のボタンを押しながら思い出す。そうだ、あのぐちゃぐちゃの服、どうにかしなきゃ……。