絡む指 強引な誘い 背には壁 Ⅰ
半笑いで起こそうとしてくれる手が一瞬止まって。そういえばその前に、玄関のドアが開いたような音が……。
「ち、ちがっ……」
ユーリは何かに動揺しているが、おかまいなしに、もう一度その巨体の上に乗りかかってやる。どうしよう。トイレに行けない。
「……」
誰かにグイと腕をつかまれ、半分体が持ち上がった。だがまだ、瞼は重い。
「なんて……はたしない」
あぁ……、レイジ。
「の、飲みすぎて……」
どうにか起き上がってソファに座ることができるが、そこから立ち上がろうにも手すりがなくてうまく立ち上がれなくて、中腰のまま、テーブルに手をついて止まったまま。
「ど……どこ行くん?」
「といれ」
「あ、歩けへんの?」
「……」
また誰かに腕をつかまれ、どうにか姿勢を正すことができる。
「放尿プレイでもしようか……」
「……濃い」
「相当酔ってるね……」
便器に座らされたとき、ようやくここまで連れて来てくれたのがレイジだと気づく。
「パンツ脱いでからにしないとびちょびちょになるよ」
「……ん……」
返事のつもりで返事して、立ち上がるとそのままレイジは外に出る。
どうにか用をたして、水を流す。するとまたレイジが入ってきた。
「ベッドいこ」
「……」
珍しく気がきく男だと思った。今相当に眠いのを察してくれたようだ。
しかも、ちゃんとお姫様抱っこしてくれる。
「暑くない?」
ベッドにゆっくり寝かせるなり、彼は聞いてくる。
「あつい」
ちゃんと通じたのか、ズボンとティシャツを脱がせ、ブラのホックも外してくれる。
「はあぁぁぁ……」
「やめて」
キャミソールとパンツ1枚の恰好を、なぜ気持ち悪く、撫でまわす?
「ごめんね、最高」
「……」
何が……。
「愛ちゃんが悪いからだよ……」
あっそ……。
つまりレイジは、香月を自室に連れ込むと、キャミソールとパンツ1枚という格好にして、勝手に体を撫でまわして、腕枕をして、眠った。
しかし、これが朝起きて、どんな絶叫を呼び起こすのかということは、もう言うまでもない。
「ち、ちがっ……」
ユーリは何かに動揺しているが、おかまいなしに、もう一度その巨体の上に乗りかかってやる。どうしよう。トイレに行けない。
「……」
誰かにグイと腕をつかまれ、半分体が持ち上がった。だがまだ、瞼は重い。
「なんて……はたしない」
あぁ……、レイジ。
「の、飲みすぎて……」
どうにか起き上がってソファに座ることができるが、そこから立ち上がろうにも手すりがなくてうまく立ち上がれなくて、中腰のまま、テーブルに手をついて止まったまま。
「ど……どこ行くん?」
「といれ」
「あ、歩けへんの?」
「……」
また誰かに腕をつかまれ、どうにか姿勢を正すことができる。
「放尿プレイでもしようか……」
「……濃い」
「相当酔ってるね……」
便器に座らされたとき、ようやくここまで連れて来てくれたのがレイジだと気づく。
「パンツ脱いでからにしないとびちょびちょになるよ」
「……ん……」
返事のつもりで返事して、立ち上がるとそのままレイジは外に出る。
どうにか用をたして、水を流す。するとまたレイジが入ってきた。
「ベッドいこ」
「……」
珍しく気がきく男だと思った。今相当に眠いのを察してくれたようだ。
しかも、ちゃんとお姫様抱っこしてくれる。
「暑くない?」
ベッドにゆっくり寝かせるなり、彼は聞いてくる。
「あつい」
ちゃんと通じたのか、ズボンとティシャツを脱がせ、ブラのホックも外してくれる。
「はあぁぁぁ……」
「やめて」
キャミソールとパンツ1枚の恰好を、なぜ気持ち悪く、撫でまわす?
「ごめんね、最高」
「……」
何が……。
「愛ちゃんが悪いからだよ……」
あっそ……。
つまりレイジは、香月を自室に連れ込むと、キャミソールとパンツ1枚という格好にして、勝手に体を撫でまわして、腕枕をして、眠った。
しかし、これが朝起きて、どんな絶叫を呼び起こすのかということは、もう言うまでもない。