絡む指 強引な誘い 背には壁 Ⅰ 
「うーん……」
 ただ、他人のことなどどうでもよさそうに、ピロシキを頬張るユーリだけが頭に浮かぶ。
「けどよかった、お帰り」
 レイジの優しい笑顔を見て、思う。
 私はレイジを、利用したのだろうか……。
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