護ってくれるのは・・・
「劉。おまたせ、行こっ!!」
「おう。で、どこ行くの??雪華のことだから普通のデートじゃないんでしょ?」
さすが・・・
幼馴染だけあって私のことよく分かってる。
「その女の子の家。とりあえず、敵を探らなきゃね。」
「敵って・・・。分かった、じゃ、そこに行こう。」
「よろしくね。でさ、その女の子のこと教えてくれない?」
「うん。名前は鈴木萌奈(すずきもえな)って言うんだけど・・・」
私は家に着くまでの間、
劉から萌奈ちゃんのことを聞いていた。
「はっきり言って地味子に近いよね・・・。なんでそんな子があんたみたいのを・・・。」
「どーゆー意味だこの野郎。ってか、地味子ってお前に言われたかないわ(笑)」
「うるさい。自覚してますぅー。」
!!
な、なに??
またこの気配。
最近よく感じるようになったこの気配。
妖怪のようでそうではない気配。
ほんと何なの?
劉は気づいてないみたいだけど。
(一応、コイツも見鬼持ってます。)