護ってくれるのは・・・

夜、私は情報を集めに雑鬼たちのたまり場へ行った。


「ねえ、みんな。劉の呪についてなにか知らない?」


「うーん・・・知らないなぁ。」
「んとね、分かんない❤」
「また、調べといてやるよ。」


ってことは、今日は情報ゼロか・・・。



「雪。関係ないかもだけどお前の喜びそうな情報ならあるぜ。」
(雑鬼達の間では『雪』と呼ばれている。)


えっ!!
なんだろう?

「教えて!!」

「お前さ、安倍清明って知ってるよな。」

当ったり前!!
私のあこがれの人なんだから。

「最近、あいつの式神の青龍を見かけた。」

・・・うそ。
あの、あの青龍をみかけた?


「しかも、安倍清明に似ている妖力を感じる。」
「あっ!!それは私も感じたぁ❤」
「私は、この間朱雀みたよぉ。」
「俺は、玄武をみた。」


マジですか?

私は分かんないっていうのに・・・。
見てないのに・・・。

またおばあちゃんに
『修行が足りーん!!』
って言われる。



一応、報告はしとこ。
でも、会ってみたいなぁ。


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