護ってくれるのは・・・


「亀長老、連れてきましたけど・・・」

「ああ。ありがとう。」


清明さんは陰陽時だから亀長老は見えてるよね?


じゃあ、萌奈ちゃんは?

見えてるのかな?



「この亀しゃべってるし。ネタに使えるかも・・・」


ああ。一応見えてるのね。


ってか、ネタってどういうこと?



「萌奈ちゃん、小説家なんだよ。」

「ちょっと、劉どういうこと?聞いてないよ!!」

「俺も、ついさっき知ったの!!西野慶子(にしのけいこ)って言う人知らない?」

「知ってる!!なんかすごい恋愛小説書く人でしょ。」


ニュースで現代版『源氏物語』って言われてるらしいね。


そんなの書いてるなんてすごいな~。

普通の高校生じゃないね!!
(↑ あんたもな!!)


「さて、何から話せばいいのかの。」

『亀、何するつもりなの?』

「風鈴、亀をあせらせるな。」



太陰のことを風鈴と呼んだ。

これが安倍清明ね。


「清明、過去に行くことは可能かの?」

「可能といえば可能。」


何?その微妙な感じ!!
そういう人ほんと嫌い!!


「雪華が手伝ってくれるなら。」


なんでいきなり呼び捨てにされてるの?!

手伝いなんかしたくないし。


平安時代の安倍清明じゃないなら
興味なんてゼロだし。


「雪、やってくれるかの?」

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