[短編]サンタをワルがやってみた〜愛よ届け〜[クリラバ]
「でも、サンタ同士は触れ合えるの…。衣装を着ていなくても…。」

玲子様は、俺の手をとって体に触れさす。

「私は、実在するの…。」
玲子様は微笑む。
俺一人に向けられた微笑み。
これが、通常の時ならば、俺は間違いなく有頂天になって喜ぶだろう…。

だが、こっちはある事に気付いてそれどころではない。
(〃д〃)

「どうしたの、バイブル?サンタクロース衣装よりも真っ赤よ…。」

平然と言う玲子様に、

「手…手が…。」

俺は玲子様に掴まれている右手を左手で指した。
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