[短編]サンタをワルがやってみた〜愛よ届け〜[クリラバ]
子供の枕元にプレゼントを置くと、家の外に擦り抜けた俺達はソリに乗り込んだ。

ソリが再び動き出すと、俺は4軒目の子のプレゼントをリストでチェックしなおしてから、思わずふがいなさからため息をついた。


「ごめん…、言い過ぎた。」

と、ナデシコが横目でちらっと俺を見る。

「別に…ナデシコが謝る事では…。俺が悪いんだから。」

と、俺が答えると、

「研究生なんだもん…。間違いはあるのにね…。私…カッカし過ぎよね。」

と、ナデシコは遠い眼差しをした。
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