全部、私からだった。 ~AfterStory~
りっくんのことまで調べ上げ把握した上で、そうした犯罪行為をするなんて。
どこまでも、ふてぶてしいヤツ。
とういうかこの男、ただの『探偵』とか『便利屋』とかそう言った類の人じゃない。
紛うことなき『犯罪者』だ。
「それもう犯罪じゃない!
あなた、そんなことしてただで済むと思ってんの?」
張り切って罵倒してはみたものの、どう聞いても負け犬の遠吠えだ。
今ここに、私の味方なんか一人も居ないんだから。
「言ったろ? 俺はその道のプロだって。
証拠なんか残す訳ねーだろーがよー」
酷くバカにした口調でそう言い、男は声を上げて笑い出した。