全部、私からだった。 ~AfterStory~


 悔しい。
 悔し過ぎて頭が真っ白になってしまって、返す言葉が何も思い付かない。



 このまま私、地名も何もわからない山奥で、冷たくて寒い地下室に閉じ込められて、そうして一生を終えるの?


 りっくんに、もう会えないの?

 それが、何よりも辛い。

 りっくんに二度と会えないぐらいなら、いっそ、ここで野垂れ死んでしまいたい。
 その方がよっぽどマシだ。


 りっくん――
 会いたいよ……



「邪魔するぞ」

 突如、私の耳に飛び込んで来たりっくんの声。

 ああ、とうとう幻聴まで聞こえるようになってしまった。
 もう終わったなぁ、わたし……


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