全部、私からだった。 ~AfterStory~
りっくんが作ってくれたのは、炒飯だった。
いかにも男の手料理、といった感じ。
プラス、インスタントのかき玉汁。
どうりで超ウルトラ短時間で仕上がったはずだ。
いや、作って貰っておいて、もちろん文句などないですよ。
野菜が嫌いなりっくんの豚炒飯は、肉と卵しか入っていない。
美容と健康をすこぶる害しそうな献立だ。
いや、文句はないです、本当に。
後片付けは私がやらせて頂きました。
全てを終えて、先ほど私がしていたようにベッド側面にもたれかかってテレビを見ているりっくんの、投げ出された長い足の間に当然のように入り込んで腰を落とす。
そうしてりっくんの胸に半身を委ねた。