意地悪同期にさらわれました!
――そこに描かれていたのは
先ほどの私の原案はそのままに、配色と生地を変えた斬新なデザインだった。
「だけど…これ…」
私のデザインだけど、私のものではない。
私にはこんな力は……ない。
「はい。返すわ」
「は?」
私がそれを今度は赤崎の鼻先に突きつける。
「あんたが作ったんだから、あんたが出せば。
これはあんたのもんよ」
「はあ?何強がってんだよ。
お前のもんだろ。
原案は……悪くなかった。
一応、女であるお前の視点は俺には真似出来ねぇからな」