意地悪同期にさらわれました!

俺が部屋を出た瞬間、部屋の中から
「ヒュー!!」と囃し立てる声がする。


全く!人をおちょくって遊びやがって!!

そう思いながら走っていると、彼女の後ろ姿が前方に見えた。

「野田!!」

呼んでも止まらない。

「おい!!待てよ!!野田!!」

……くっそ…。
よし、こうなったら…。

「…秋穂!!」


俺がそう呼ぶと彼女の身体がピクッと揺れて、足がピタ…、と止まった。






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