意地悪同期にさらわれました!
「…一応、…女…?
あんた…ほめてんの?それ」
再び彼を睨む。
「俺様最高の誉め言葉だけど…?
…何か?」
「……マジで最悪」
赤崎はバインダーを私の手にポンッと押し付けると、
「くくくっ」と笑いながら課に戻って行った。
「………」
私はそれを胸に抱えて彼の後ろ姿を見ながらボンヤリとその場に立ちすくんでいた。
私の、言われてみればいまいち冴えなかった案を……
この一瞬の間に………。
ホントに……嫌なヤツ。
………大嫌い、なんだから…っ。