意地悪同期にさらわれました!


「…そうだよなぁ。
あの手のヤツならそのくらい朝飯前にやりそうだよな。

……しゃあない。

じゃ、家に来いよ」

赤崎はそう言うと私の手をグッと引っ張り、向きを変えて反対側へと歩き出した。

「あのね、赤崎…」

「…んー?」

「………」

「何だよ」

……やっぱり……言えない……。


……「……アホ……」

「…ゴリ子……、布団…
貸さねぇよ…?」

「…いいもん」

「あー、そうか。
ケモノはそんな物、必要ねぇよなぁ。

床で十分だな」





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