意地悪同期にさらわれました!

「…私、ベッドで寝るわよ」

「は?何言ってんの?
俺はどこで寝るんだよ。
俺様のベッドを横取りしようだなんて……」

「あんたも一緒に寝るのよ」

「………。

……は。何だと。

―…はあああ!?なっ!何でお前と!」

「…ケモノ…なんでしょ。
人間じゃないなら……いいじゃない。

ケモノ相手にガタガタ言わないでよ」

「……っ……」


赤崎は私がそう言うと顔を真っ赤にしてパニくっている。

……ふふっ。
面白い。

本当にいじめがいのあるヤツね。

百戦錬磨のプレイボーイの肩書きも何もあったもんじゃないわ。

私は赤崎の赤い耳を見ながら、その繋いだ手にキュッと力を込めた。




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