意地悪同期にさらわれました!

エレベーターに二人並んで立つ。

隣の彼を再び見上げる。

「ん?…何」

パッと目が合い、キュッと胸が締め付けられる。

…おかしいよ、私。

今朝までは何とも思ってなかったのに。

いつもと同じ朝を迎えて、いつもと変わらずコイツに腹が立って、
憎らしくて堪らなくて…。


何で、いきなりこんな風になるの?


「おい、何だよ」

彼が怪訝な顔をして再び訊いてくる。


「いや…、あんた…、
部屋、きったないんじゃないでしょうね?」





< 123 / 212 >

この作品をシェア

pagetop