意地悪同期にさらわれました!
エレベーターに二人並んで立つ。
隣の彼を再び見上げる。
「ん?…何」
パッと目が合い、キュッと胸が締め付けられる。
…おかしいよ、私。
今朝までは何とも思ってなかったのに。
いつもと同じ朝を迎えて、いつもと変わらずコイツに腹が立って、
憎らしくて堪らなくて…。
何で、いきなりこんな風になるの?
「おい、何だよ」
彼が怪訝な顔をして再び訊いてくる。
「いや…、あんた…、
部屋、きったないんじゃないでしょうね?」