意地悪同期にさらわれました!

「はあ?失礼なヤツだな。
お前の部屋よりは綺麗だよ、きっと」

「は?あんた、何勘違いしてんのよ。
私の部屋はね、汚いんじゃなくて、物が合理的に置いてあるだけなのよ?」

「……。
ぶっ…。自分で汚いと認めてやがる。

ばぁーか」

「認めてないわよ。綺麗よ」

「もう、遅えよ」


テンポよく交わす会話も、いつもと変わらない。

……変わったのは……
私の心の中だけね……。


「あ、この奥だから」

「うん」


エレベーターを降りて角を曲がる。




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