意地悪同期にさらわれました!
―――俺は部屋の鍵についたキーリングを指でクルクルと回しながら、野田の前を歩いていた。
今更だが…何で、こうなったんだろう。
いつも憎らしくて嫌いで、消えてほしいとまで思っていた女を…部屋に入れようとしている。
しかも……何故だか、ストーカー黒木から、俺が守らないと、とまで思っている。
大体、コイツも訳分かんねぇよ。
抱き付いてきたり、手を繋いできたり…。
不安で心細いにしても、やり過ぎだよな。