意地悪同期にさらわれました!
――――「………」
俺の目の前で繰り広げられる、
さっぶい会話。
嬉しそうに片手を口にそえて、乙女のような笑顔を見せる野田を、俺はパソコンの陰からじっと見ていた。
「きゃははは。
もう、ホントに口が上手いんだからぁ」
…………。
俺の視線に気付く訳でもなく彼女は笑い転げている。
………本当に腹の立つ女。
その行動、仕草、…彼女の持つ何もかもが俺を苛立たせる。
マジで勘弁してほしい。
どっか消えてくんねぇかな。