意地悪同期にさらわれました!
「なっ何!?突然…」
「いや、お前、黒……、……。」
……言いかけて、やめる。
怖がらせるだけだ…。
彼女に伝えても、いい事なんて何もない。
……アイツ…、後をつけて来ていたのか…?
…ヤバすぎだろ…。
明日、総務部長にでも言っておくか。
「赤崎?」
不思議そうな顔をして俺を見ている野田をジッと見返す。
……あんなヤツに、触れさせてはいけない。
俺が……守らないと。
「ねえ、どうしたのよ、突然…」
咄嗟に彼女の身体を抱き締めた。
「え?え?赤崎?」