意地悪同期にさらわれました!
「………」
……超…直球…だな、おい。
『それは、お前が好きだから』
………言えるかぁぁ!!
俺はそっと野田を離して、彼女から離れた。
落ち着け、俺。
相手はゴリ子だ。
いつも何かにつけては文句をたれる生意気なあの、ゴリラ女だ。
そう思え。
好きなんかじゃない。
決して、好きではない。
むしろ憎たらしくて、はたきたい、あの生意気なヤツだ。
―――クルリと彼女の方を向く。
「……?」
彼女が、俺を見て首をかしげる。