意地悪同期にさらわれました!

野田は俺からスッと目を逸らしてそう言った。

胸の奥がチクリと痛む。

やっぱ、…軽蔑されるよな。
来るもの拒まずの男だと思われてる。


確かに今まで散々、遊んできたし、否定は出来ない。

しかも野田を毎日の様にバカにしてからかってきたんだ。
絶対、お断りだよな、俺なんて。


…今更…言えないよな…。

「そうだなー…。いい子がいれば、いいけど中々なぁ。

第一、一人に決めちゃうと、遊べなくなるじゃん。

モテキングの異名を持つ俺様は一人の女に縛られたりしねんだよ。

たくさんの乙女を泣かせてしまうだろうが」




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