意地悪同期にさらわれました!


―――私は、話しながら心の中でそっと彼に問いかけていた。

『私じゃ……ダメなの?』

……聞けないけれど。


赤崎が私なんかを女として見るはずない。

彼の好きなタイプとは余りにもかけ離れている。

今日、私にした全ての事を、『欲求不満』の一言でバッサリと切り捨てた。

やっぱり、そうか…。
まあ、期待していた訳でもないけれど…。
やっぱり、少し、傷付くな……。


彼の言う通り、私なんかはゴリラかケモノにしか見えないんだろうな。






< 142 / 212 >

この作品をシェア

pagetop