意地悪同期にさらわれました!

「あの、私…、もう帰るわ」

「は?」

「もう、大丈夫だと思うから。
…ありがとね」

ダメ。もう。

………泣きそう。

分かっていた事ばかりだけど、こんなにはっきり言われると流石にこたえるわ。

…赤崎は、私なんか、絶対に
好きにはならない。

立ち上がった私の手を彼がグッと掴んだ。

「!!」

真剣な顔で私を見上げている。

「は、離して」

「ダメだ。今日は泊まっていけ」

「な、何で…!帰る」





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