意地悪同期にさらわれました!
「!!!」
俺の剣幕に彼女がビクン!!と身体を揺らす。
見開き俺を見る目からはすでに涙は止まっていた。
その目を睨んでいると、言い様のない怒りが更に沸き起こってくる。
本当に、本当に、ムカつく女だな!!
「あ…かさ…」
「真に受けてんじゃねぇよ!!
冗談も通じないアホな頭だったのか!!
ゴリラでも、ケモノでもない!
そう言わないと、いつまでもホントにそうだと思ってんのか!!
ケモノではないがバカには違いないな!!」
一気に喚く俺を、彼女は唖然とした顔で見ていた。
何が、捌け口だ。
お前の方が俺をケモノだと思ってんじゃねぇか!!
見境なく誰にでもそんな事はしないと言っただろうが!!